【最新版】おすすめノートパソコン用 Intel CPU(SoC)
自作パソコンに搭載しているCPU

2023/06/10更新 現在販売されているノートパソコンは4,000製品を越えています。この中からどのCPUが搭載されている製品を購入すれば良いのか迷うと思います。

ここでは「PassMarkのスコア」からおすすめのノートパソコン用(モバイル用)Intel CPU(SoC)を紹介します。

なおPassMarkスコアは調査時点のもので、変動するのでご注意ください。
※調査日(2023年6月3日)
※参照:インテル® 製品の仕様情報 (intel.com)
※参照:PassMark - CPU Benchmarks - List of Benchmarked CPUs

Intel CPUのPassMarkスコアの推移

Intel CPUのPassMarkスコアの推移 dosmos.net作成

Intel CPUは2022年に発売された「Core i7-840QM」でPassMarkスコアが約1,900、2023年に発売された第13世代「Core i7-13850HX」で同スコアは約38,000と約20倍にスコアを伸ばしました。※PassMarkスコアが高いほどCPU性能が良いと考えられます。

ただしデスクトップパソコン用Intel CPUの第13世代「Core i7-13700K」は同スコアが約47,000となっているため、同じ第13世代でも差が9,000あります。ノートパソコン用のCPUはモバイル用のCPU(SoC)で、どうしても性能が低く抑えられる傾向にあります。※デスクトップ用Intel CPUでPassMarkスコアが最も高いのは「Core i9-13900KS」の「62,379」です。

しかしノートパソコンへの要求はデスクトップパソコンと変わりがないため、求められるCPU性能は必然的に高くなってしまいます。

そこで、ノートパソコンをできるだけ長く使用したい場合は世代が新しく高い性能のCPUが搭載された製品を購入する方が無難です。

次から少し具体的にノートパソコン用のIntel CPUを紹介するので参考にしてください。

ノートパソコン用のIntel CPU

ノートパソコン用のIntel CPUはPassMarkスコアが20,000以上、コア数/スレッド数は「10C16T」以上の第13世代CPUがおすすめです。

またノートパソコン用のCPUは製品に搭載された形で販売されるため価格は載せていませんのでご了承ください。

第13世代 Core HXシリーズ

第13世代 Core HXシリーズのPassMarkスコア
CPU PassMark Base電力 Turbo電力
Core i9-13980HX
24C32T(8/16) 2.2-5.6GHz
49,292 55W 157W
Core i9-13950HX
24C32T(8/16) 2.2-5.5GHz

45,965

55W 157W
Core i9-13900HX
24C32T(8/16) 2.2-5.4GHz
45,608 55W 157W
Core i7-13850HX
20C28T(8/12) 2.2-5.3GHz
38,121 55W 157W
Core i7-13700HX
16C24T(8/8) 2.1-5GHz
33,932 55W 157W
Core i7-13650HX
14C20T(6/8) 2.6-4.90GHz
32,860 55W 157W
Core i5-13600HX
14C20T(6/8) 2.6-4.70GHz
29,716 55W 157W
Core i5-13500HX
14C20T(6/8) 2.5-4.60GHz
31,326 55W 157W
Core i5-13450HX
10C16T(6/4) 2.4-4.5GHz
26,906 55W 157W

はおすすめのCPUです。
※CPUの「C」はコア数、「T」はスレッド数で、括弧内は(Pコア数/Eコア数)です。
※Base電力、Turbo電力はPコアの数値です。

モバイル用の最上位製品であるHXシリーズはどの製品も高性能です。中でも最上位の「Core i9-13980HX」はPassMarkスコアが約49,000となっていてデスクトップ用のCPUと比べても遜色のない性能となっています。

「Core i9-13950HX」「Core i9-13900HX」も性能的には「Core i9-13980HX」と同等となっていてこの3つのCPUが第13世代では頭一つ抜きに出ています。

HXシリーズ最下位の「Core i5-13450HX」も性能的には充分ですが、次に紹介するHシリーズとの性能差が無いことから価格などのメリットが無い場合にはあえて候補から外した方が良いかもしれません。同様に「Core i5-13600HX」「Core i5-13500HX」も価格などのメリットが無い場合にはHシリーズが搭載されている製品から選ぶのもありだと思います。

HXシリーズは最上位製品であるため搭載されているノートパソコンは価格が高い傾向があります。また、モバイル用のCPUとしては電力が低くないためHシリーズからの選択もありなのかもしれません。とは言っても少しでも性能を求めるならHXシリーズを検討する必要があるでしょう。

HXシリーズ搭載製品の価格はどのくらいなのか?
価格.comでHXシリーズ搭載製品の価格を確認したところ20万円~85万円となっていて、40万円前後の製品が多い印象でした。
HXシリーズは内蔵するGPUが同世代のCPUと比較すると性能が低く、グラフィックボードを搭載することが前提(CPUもGPUも高性能を求める層に合わせるため)の製品の様に感じました。
ただし、AI処理や3DゲームなどのGPU性能を高く求めない使用方法では内蔵GPUで充分と思われるため、製品によってはグラフィックボードを搭載せずに価格を抑えた製品が登場するかもしれません。
なお、AI画像生成などが使用目的の場合にはGPU性能が必要になるため、HXシリーズ搭載製品の中からNVIDIA製のRTX 4000シリーズ搭載の製品を選ぶと選択肢がそれなりにあると思います。

第13世代 Core Hシリーズ

第13世代 Core HシリーズのPassMarkスコア
CPU PassMark Base電力 Turbo電力
Core i9-13900HK
14C20T(6/8) 2.6-5.4GHz
26,128 45W 115W
Core i9-13905H
14C20T(6/8) 2.6-5.4GHz

N/A

45W 115W
Core i9-13900H
14C20T(6/8) 2.6-5.4GHz
31,413 45W 115W
Core i7-13800H
14C20T(6/8) 2.5-5.20GHz
28,042 45W 115W
Core i7-13705H
14C20T(6/8) 2.4-5GHz
N/A 45W 115W
Core i7-13700H
14C20T(6/8) 2.4-5GHz
29,660 45W 115W
Core i5-13620H
10C16T(6/4) 2.4-4.90GHz
27,043 45W 115W
Core i5-13600H
12C16T(4/8) 2.80-4.80GHz
25,776 45W 95W
Core i5-13505H
12C16T(4/8) 2.6-4.70GHz
N/A 45W 95W
Core i5-13500H
12C16T(4/8) 2.6-4.70GHz
23,256 45W 95W
Core i5-13420H
8C12T(4/4) 2.1-4.60GHz
N/A 45W 95W

はおすすめのCPUです。
※CPUの「C」はコア数、「T」はスレッド数で、括弧内は(Pコア数/Eコア数)です。
※まだPassMarkスコアが出ていないところは「N/A」としています。
※Base電力、Turbo電力はPコアの数値です。

モバイル用CPU最上位のHXシリーズに続く高性能なHシリーズです。一部PassMarkスコアが出ていないものがありますが、全体的に性能からは候補に挙がる充分なものとなっています。
HXシリーズと比較するとTurbo電力も42W以上下がるためノートパソコンとしては有利に働きます。ただし、グラフィックボードを搭載する製品の場合にはその電力も熱となって現れるため、排熱を考慮するとともにタフな製品を求める、もしくはパソコン本体が熱くなるようであれば冷却台の購入なども考える必要があるかもしれません。

「Core i9-13900HK」はオーバークロックが可能でノートパソコンでオーバークロックを楽しむなら候補に挙げても良いですが、オーバークロックを行うと電力が上がるため性能だけを求めるのであればリスクを冒さずにHXシリーズでも良いとも思います。

「Core i5-13420H」を除く他のCPUはHXシリーズと比較して電力が下がるためノートパソコンとしては有利に働くこととなり、仮にグラフィックボードを搭載する製品だとしてもミドルクラスのGPUも搭載されていると思われるため価格的にもバランスが取れている製品を見つけることが出来ると思います。

「Core i5-13420H」はPassMarkスコアが出ていませんがおそらく20,000前後と思われます。8C12T(4/4)となっていてPコア数は他の下位製品と変わらないもののEコア数が極端に下がっているため物足りない感じは否めません。

今ノートパソコンを購入する場合は
もし私が今Windows OSかつIntel CPU(SoC)搭載のノートパソコンを購入するならこのHシリーズを軸に検討します。
私は今のところノートパソコンにグラフィックボードを搭載する必要が無いため、「Core i9-13900H」のオフィス付きで20万円程度の製品をイメージします。内蔵GPUの製品の場合には20万円未満も充分に製品化されていると思いますし、「Core i7-13700H」でミドルクラスのGPU搭載であれば20万円を切る製品も確認出来ています。

第13世代 Core Pシリーズ

第13世代 Core PシリーズのPassMarkスコア
CPU PassMark Base電力 Turbo電力
Core i7-1370P
14C20T(6/8) 1.9-5.20GHz
22,436 28W 64W
Core i7-1360P
12C16T(4/8) 2.2-5GHz

19,822

28W 64W
Core i5-1350P
12C16T(4/8) 1.9-4.70GHz
22,199 28W 64W
Core i5-1340P
12C16T(4/8) 1.9-4.60GHz
21,071 28W 64W

※CPUの「C」はコア数、「T」はスレッド数で、括弧内は(Pコア数/Eコア数)です。
※Base電力、Turbo電力はPコアの数値です。

PシリーズはミドルクラスのCPUとの立ち位置の様にも思いますが、PassMarkスコアと電力及び内蔵GPUを確認するとHXシリーズやHシリーズとは異なったバランスの良いCPUだと思います。
ただし、搭載する製品の価格には注意が必要で、次に紹介するUシリーズとともに多くの製品が出ているため選ぶのが非常に難しいシリーズと言えるでしょう。

性能的には4つのCPUともにながく使用出来ると思いますが、特にこのPシリーズにグラフィックボードを搭載している製品があれば個人的には設計思想が理解できないため避けても良いかもしれません。
またPシリーズを搭載している製品の中にはHXシリーズやHシリーズと同等の価格の製品も存在しているため、「Core i7」「Core i5」の型番に目を向けずにPassMarkスコアなどから判断する必要があります。

私が店頭でPシリーズ搭載の製品を検討する必要があれば2時間以上その場で悩むと思います
今回第13世代のCPUを公式HPと価格.comで一通り確認したときに感じた難しさがこのPシリーズにあります。
このPシリーズは間違いなくミドルクラスのCPUとして、またモバイル用のCPUとしてバランスの取れているものと思います。しかし、その扱いやすさから次に紹介するUシリーズと合わせて考えると非常に製品数が多く、また仕様を詳しく確認すると理解に苦しむ製品も存在します。
もし私が店頭でPシリーズ搭載の製品を他のシリーズと合わせて検討する場合には、間違いなく2時間以上その場で悩むと思います。
過去に家電量販店でノートパソコンを購入するときにもある程度店舗に置いてある製品を一通り確認してから検討しましたが、それでも店舗を後にするまでには1時間以上はかかりました。
このPシリーズと次に紹介するUシリーズは選択が非常に製品選びが難しいため、購入を検討する場合には詳しい方に相談した方が良いかもしれません。

第13世代 Core Uシリーズ

第13世代 Core UシリーズのPassMarkスコア
CPU PassMark Base電力 Turbo電力
Core i7-1365U
10C12T(2/8) 1.8-5.20GHz
15,297 15W 55W
Core i7-1355U
10C12T(2/8) 1.7-5GHz

15,833

15W 55W
Core i5-1345U
10C12T(2/8) 1.6-4.70GHz
16,595 15W 55W
Core i5-1335U
10C12T(2/8) 1.3-4.60GHz
18,382 15W 55W
Core i5-1334U
10C12T(2/8) 1.3-4.60GHz
10,366 15W 55W
Core i3-1315U
6C8T(2/4) 1.2-4.5GHz
13,798 15W 55W
Core i3-1305U
5C6T(1/4) 1.6-4.5GHz
N/A 15W 55W
インテルプロセッサーU300
5C6T(1/4) 1.2-4.4GHz
N/A 15W 55W

※CPUの「C」はコア数、「T」はスレッド数で、括弧内は(Pコア数/Eコア数)です。
※まだPassMarkスコアが出ていないところは「N/A」としています。

第13世代最下位に位置するUシリーズです。Pシリーズとは異なり、性能も高くはありません。「Core i5-1335U」までのCPUは廉価版ノートパソコンとして考える場合には決して悪いとは言えませんが、実際に搭載している製品を考えるとせめてPシリーズからの選択となり、Pシリーズの選択の難しさから簡単に選択出来るものではないと思います。

このUシリーズはPシリーズと同様に搭載している製品が多くあり、価格も高いものでは40万円に届く製品もあります。電力的に扱いやすいCPUであるために多くの製品が出ていると思いますが、設計を考えるとメモリ4GB~8GB、ストレージはHDDもしくはSATA SSDで500GB程度、グラフィックボードの搭載無しと言ったところが主流だと思います。

したがって、決してパソコンとしての性能は高くはなく、数年使用する入門機としての購入であれば検討に値しますが、ながく使用することを想定する場合には性能不足となると思います。逆にメモリ16GB、NVMe SSD1TBと言う製品があったとして価格が他のシリーズと比較して高いのであれば、正直設計思想を疑います。

以上のことからもUシリーズを搭載している製品は難しいものが多くあるため非常に注意が必要になります。

高い性能はいらないと聞くけど
よくパソコン購入の相談を受けるときに『あなたほどパソコンを使用する訳ではないので高い性能のパソコンはいらない』と聞きます。とは言ってもある程度使用出来るパソコンが欲しいとのことで、購入後はながく使用している方がほとんどです。
OSのバージョンアップなどの関係もあり、ながく使用するパソコンはミドルクラス以上もものの方が良いです。
よくあるのがメモリ不足による処理の遅延、HDDによる応答速度の遅さ、そしてCPU性能不足による遅さです。
ミドルクラス以上の製品はさすがに考えられて製品化されているため、ある程度の処理は問題無く出来る様になっています。ハイクラスを含めると内蔵GPUの製品で価格的には15万円~30万円程度、グラフィックボードを搭載する製品の場合には20万円~40万円程度と思います。
もし、この価格では厳しいのであればそもそもパソコンを購入する必要があるのかを含めて考えた方が良いとも思います。※10万円前後で充分に使用出来る製品も見かけることがありますが稀で、製品選びは非常に難しいと思います。
IntelのCore i7は高性能なCPUの代名詞だが
IntelのCore i7は高性能なCPUの代名詞ともなっていると思いますが、同じCore i7でも上位製品と下位製品ではまったく性能が異なります。
『Intel Core i7だから性能が良いはずだ』との思い込みには注意して、ベンチマークなどを参考にすることをおすすめします。
数値では分かりにくい場合には店舗に展示してある上位製品と下位製品を実際に操作すると違いが分かるかもしれません。
下位製品には充分な性能が無いため、レスポンス(応答速度)が悪いです。特に仕事で使用する場合にはレスポンスが良いに越したことはなく、悪い製品の場合にはスムーズに操作出来なくなります。私の主観にはなりますが、パソコンは「使うもの」であって「使われるもの」ではなく、使う人の操作速度に応じて動いてもらう必要があります。起動に数分かかる、レスポンスが悪く操作のたびに待ち時間が発生すると言ったことは「使えないもの」になってしまいます。
実際の効率を考えたとき、たとえ購入時に高いお金を払うことになっても充分に時間やストレスフリーとなって返ってくるため、費用対効果は充分にあると考えます。

まとめ

ノートパソコンのIntel CPUは第12世代を搭載した製品も多く販売されています。今回第12世代Intel CPUの紹介は省きましたが性能的に充分なCPUもありますが、価格を含めて考えると第13世代から素直に選ぶ方が簡単です。

おすすめのノートパソコンの仕様
・メモリが16GB(価格を抑える場合でも最低8GBは必要)
・ストレージはSSD(価格を抑えるならSATAでも可、高い製品はNVMe規格のSSD一択)で容量は500GB~1TB(1,000GB)※HDDがメインドライブの製品は避ける
・PassMarkスコアが20,000以上で「10C16T」以上の第13世代CPUがおすすめです。

ぜひ性能と価格を確認してお目当ての製品を選んでください。

 

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