2020/12/01公開 パソコンのストレージ(SSD、HDD)に必要な容量は人それぞれですが、それでも快適にパソコンを使用するためにはどのくらいの容量があれば良いのでしょうか。
ここではストレージ容量が最低256GB必要な理由について説明します。
Windows10(64bit)の場合
OSがWindows 10(64bit)の場合を考えてみます。
MicrosoftによるとWindows 10(64bit)のシステム要件として「HDDの空き容量が20GB」となっています。
これはわたしが実際に使用しているSSDの使用状況で、120GBの容量を使用しています。
この120GBの中には前のOSのデータ35GBを含んでいるので、85GBの使用になります。
OSのシステム要件としては20GBであっても実際にはドライバーやソフト(アプリ)などのデータを保存する必要があるため、この85GBと言う数字自体は決して大きくはありません。
家族が使用している別のパソコンを確認しても約90GBの容量を使用していました。
パソコンによってはリカバリー領域で20GB程度使用していることがあるため、ストレージが1つの場合は128GBだと余裕が無いことになります。
また写真や動画はデータが大きいため、スマートフォンやデジタルカメラなどのデータのバックアップを行う場合はさらに容量が必要になります。
つまりSSDやHDDの容量は128GBだと余裕が無く、最低でも256GB必要になります。
ストレージ(SSD、HDD)の使用例
極端な例になるかもしれませんが、わたしはHDDに動画素材を保存しているためストレージの数と容量を増やしています。
ストレージの種類 | 容量 | 使用 | 空き |
---|---|---|---|
2.5インチ SSD | 1TB | 120GB | 880GB |
3.5インチ HDD | 3TB | 1.47TB | 1.25TB |
3.5インチ HDD | 2TB | 936GB | 926GB |
3.5インチ HDD | 3TB | 2.46GB | 267GB |
合計 | 約5TB | 約3TB |
このように写真や動画を大量に保存する場合はどれだけ容量を増やしても足りることはありません。
ExcelやWordなどのMicrosoft Office製品ではソフト(アプリ)を含めて3GB程度の使用で済んでいますが、素材として保存しているフルHDの2時間動画1ファイルで約60GB使用しています。
ストレージの容量はメモリの容量と同じで余裕を持たせておくことが安定動作と快適さにつながるため最低でも256GBは必要で、ソフト(アプリ)などの保存するデータを考慮すると512GB以上をおすすめします。
SSD、HDDの価格
ところでストレージは5~7年ほど前と比べると容量が多くて価格の低い製品が出回っています。
ストレージの種類 | 掲載されている製品数 | 8,000以下の製品数 |
---|---|---|
2.5インチ SSD | 322 | 136 |
M.2 SSD | 188 | 43 |
3.5インチ HDD | 462 | 56 |
2.5インチ HDD | 82 | 51 |
2015年8月時点のSSDの価格は512GBで24,000円程度でしたが、今では8,000円以下で購入することもできます。
ある程度容量が大きいほどコストパフォーマンスが良いのでSSDであれば512GB、3.5インチHDDであれば3TBもしくは4TBあたりがパーツ単体としてはおすすめです。
ただしノートパソコンの場合はストレージを増やすと本体重量が重くなるため、携帯性の利点を損なうかもしれません。
そこで特にノートパソコンの場合は「SSDで256GB」を最低条件として選び、ストレージの容量が不足する場合には外付けHDD、外付けSSDを使用することで製品を選ぶときの選択肢が広がります。
まとめ
ストレージはパーツ単体としての価格は下がっていますが、パソコンとしての製品に搭載されるストレージは容量と価格のバランスが取れていない製品も多くあります。
製品に搭載されているストレージの容量にこだわりすぎると価格が高くなってしまう場合もあるため、外付けHDDなどの利用も考慮すると良いと思います。