パソコンの知識 メモリの増設や交換の方法(画像50枚以上)
NEC LAVIE PC-NX185NABの裏蓋を開けてメモリを交換する

2021/05/10公開 パソコンの動作が遅いと感じたとき、メモリ容量が不足している場合があります。メモリは増設や交換ができる製品が多くあるため、パソコン購入後でもメモリ容量を増やすことで快適に使用できるようになる場合があるのです。※メモリ容量については「Windows 10(64bit)での必要なメモリ容量とは(内部リンク)」で詳しく紹介しています。

そこで今回はWindows OSのノートパソコンのメモリ増設と交換方法を画像を50枚以上使用し、注意点を含めて詳しく紹介します。

※ここでは「NEC LAVIE PC-NX185NAB」を例に説明していきます。

メモリの増設や交換の流れ

NEC LAVIE PC-NX850NAB

※写真はNEC LAVIE PC-NX850NAB

メモリの増設や交換の流れ
1.型番(モデル名)を確認する。
2.メモリの仕様を確認する。 ※枚数と最大容量および規格
3.CPUの仕様を確認する。 ※最大容量と規格
4.増設や交換するメモリを確認する。
5.パソコンの電源を切る。 ※シャットダウン時に注意点あり
6.メモリを増設または交換する。
7.パソコンの起動確認を行う。
メモリの増設や交換を行う場合には上記の流れに沿って行います。パソコンを自作したことのある方は問題なく行えると思いますが、私の経験も踏まえて詳しく説明します。
メモリの増設と交換の違いは?
メモリは「増設」や「交換」と表現します。
メモリはメモリを載せているマザーボードと言う基盤にメモリ用のスロット数に応じて搭載可能なメモリ枚数が決まります。ノートパソコンの場合には一般的にメモリ用のスロットは2です。メモリ用のスロットが2の製品で1枚のメモリが搭載されている場合は空きスロットは1と言うことになるため、メモリを1枚挿すことでメモリ容量が増えます。これを「増設」と呼びます。
また空きスロットが無い場合でもメモリの交換が可能な製品であればすでに搭載されているメモリよりも大きい容量のメモリに交換することでメモリ容量が増えます。これを「交換」と呼びます。

1.型番(モデル名)を確認する

型番を確認する

パソコンには型番(モデル名や製品番号など)があります。本体のどこかに記載があるので確認します。「NEC LAVIE PC-NX850NAB」は本体裏の左上部にシールが貼ってあります。型番は「PC-NX850NAB」であることが確認できました。

今の時代は大体ネットに情報があるため、この型番が分かると様々な情報を確認することができます。今回の知りたい情報は「メモリの増設や交換が可能かどうか」「搭載可能なメモリ枚数」「最大メモリ容量」「対応するメモリ規格」の4点になります。

「NEC LAVIE PC-NX850NAB」は取扱説明書にメモリ増設と交換についての記載があるようですが、必ずしも取扱説明書をすぐに確認できる状況ばかりではありません。

先日職場のパソコンのメモリ増設や交換を行いましたが取扱説明書は確認できませんでした。実際にメモリ増設や交換を行うためには、メモリを購入する前に対応するメモリに関しての情報を得るとともに、容易に増設や交換が行える製品かどうかもネットで調べることをおすすめします。大概の製品については画像も含めて確認できるためです。

いざ交換を行おうとして本体をバラシて見たものの少し難易度の高い製品も経験しました。またノートパソコンや一体型パソコンはデスクトップパソコンと違って本体内部が込み入った作りになっています。

さらに製品によってはプラスチック樹脂がもろくなっていることもあります。事前に情報を得ることでスムーズに増設や交換を行うことができるとともに、場合によっては無理をせずに業者に依頼することも必要になります。

2.メモリの仕様を確認する

メモリに関する注意事項

出典:NEC LAVIEサポート「PC-NX850NAB メモリ」

パソコンによっては空きスロットが無く増設に対応していない、メモリが取り外せないため交換ができない製品があります。そこで型番を確認したあとは、パソコンがメモリの増設や交換に対応しているかどうか(メモリの仕様)を確認することになります。

このメモリの仕様はパソコン購入時に付属している取扱説明書もしくはネットで検索することになりますが、今回はネットでの検索方法を紹介します。

検索バーに型番を入力

検索バーに型番「PC-NX850NAB」を入力します。

型番と「メモリ増設」を入力

検索バーに型番を入力したら、上の画像のように「メモリ増設」が出てくれば選択します。(クリックする。)出てこない場合には「メモリ増設」を追加で入力してください。

LAVIE公式サイトを探す

入力した型番とメモリ増設に対応したNEC LAVIEの公式サイトを探して選択します。検索時に一番上に表示されるものは広告が多いです。またNEC LAVIEの製品と言うことが分かっているためいきなり公式サイトに入ってもたどり着くことはできますが(NEC LAVIEの公式サイト⇒「サービス&サポート」⇒「メモリ増設」で検索⇒「パソコンにメモリを増設する方法」を選択)、検索方法は各メーカーのサイトの作りに左右されるためネットから検索でたどり着く方法を覚えた方が後々楽だと思います。

Q&Aに飛ぶ

Q&Aに飛ぶので画面を下にスクロールさせて「電子マニュアルビューア」を表示させます。

電子マニュアルビューアを表示させる

電子マニュアルビューアが表示されたら、検索バーに型番を入力します。

検索バーにパソコンの型番を入力する

型番を入力していくと検索バーの下に該当する型番が表示されるので選択すると電子マニュアルに飛びます。型番はしっかり選ばないと別の製品を確認することになってしまうため注意が必要になります。

メモリを選択する

電子マニュアルが表示されたら「メモリ」を選択します。

メモリの記載が確認できる

この電子マニュアルの「メモリ」にある記載から必要な情報を確認します。※「メモリの増設や交換が可能かどうか」「搭載可能なメモリ枚数」「最大メモリ容量」「対応するメモリ規格」の4点になります。

「PC-NX850NAB」のメモリの仕様
確認事項 結果
メモリの増設や交換が可能かどうか 可能
搭載可能なメモリ枚数 2枚
最大メモリ容量 32GB
対応するメモリ規格 DDR4 SDRAM/SO-DIMM
PC4-21300

電子マニュアルからメモリの増設や交換は可能で、搭載可能なメモリ枚数は2枚(購入時のメモリ構成は4GB×2枚のデュアルチャネルの8GBで空きメモリスロットは無し)、最大メモリ容量は32GB、対応するメモリはDDR4 SDRAM/SO-DIMM、PC4-21300であることが分かりました。

NEC LAVIE公式サイトからメモリ増設や交換を検索する方法
パソコンがNEC LAVIEと分かれば公式サイトへ行くことも正しい選択だと思います。
NEC LAVIE公式サイトへの進み方
検索バーに「NEC LAVIE」と入力すると「nec lavie公式サイト」が出てくるので選択します。
NEC LAVIEの公式サイトへの進み方2
検索結果に「NEC LAVIE公式サイト」が表示されるので選択します。
NEC LAVIEの公式サイトへの進み方3
NEC LAVIE公式サイトに入ったら「サービス&サポート」を選択します。
NEC LAVIEの公式サイトへの進み方4
サポート情報の検索バーが出るので「メモリ」と入力すると「メモリ増設」が出てくるので選択します。※メモリ増設が出てこない場合には、追加で「メモリ増設」を入力してください。
NEC LAVIEの公式サイトへの進み方5
「メモリ増設」の検索結果が表示されて一番上に「パソコンにメモリを増設する方法」が出るので選択します。以降は型番から検索する方法と同じで、電子マニュアルビューアから電子マニュアルのメモリに関する仕様を確認することになります。
※NEC LAVIE公式サイトはこちらの外部リンクから確認できます。

3.CPUの仕様を確認する

IntelのHP

Intelの公式HP

パソコンに搭載するメモリの最大容量や対応メモリなどはパソコンを製品として販売するメーカー側の仕様に拠るところが大きいため、必ずしもCPUの仕様を確認する必要はないかもしれません。しかし、CPUの仕様を確認することはパソコンを選ぶ上でも必要になってくるため、CPUの仕様からメモリの仕様を確認する方法を説明します。

CPUの仕様を確認するためにはパソコンのCPUが何であるかを確認する必要があります。

windowsをクリックする

画面左下にある「スタート(windowsマーク)」をクリックする。

設定をクリック

「設定(歯車のようなマーク)」をクリックする。※「Windowsキー」+「I(アルファベットのアイ)」で「設定」を開くこともできます。

設定からシステムを開く

「設定」が開いたら「システム」をクリックする。

詳細情報をクリックする

「システム」が開いたら一番下の「詳細情報」をクリックするとパソコンの情報が表示されます。

詳細情報から確認する

詳細情報から確認すること
CPU:Intel Corei7-8750H
メモリ:8GB
Windowsのエディション:Windows10 Home
システムの詳細情報により「NEC LAVIE PC-NX850NAB」のCPUはIntel Corei7-8750H、メモリ容量は8GB、WindowsのエディションはWindows10 Homeであることが確認できました。
Windows10のエディションの違い
Windows10のエディションにはHomeとProがあります。
64bitの場合にHomeのメモリ最大容量は128GBで、Proは2TBとなります。
※エディションの違いについては「パソコンの知識 Windows10 HomeとProの違い(内部リンク)」で紹介しています。
CPUの製品名が分かったので、Intelの公式サイトでCPUの仕様からメモリについて確認します。
まず検索バーに「intel cpu」と入力して検索します。
intel公式サイトへの進み方1
検索結果を下にスクロールさせると「インテル製品の仕様情報」が出てくるので選択します。
intel公式サイトへの進み方2
Intelの公式サイトに飛んだら右上の検索バーにCPUの製品名を入力して検索します。※今回検索するCPUの製品名は「Corei7-8750H」ですが、‐(ハイフン)の右側の数字とアルファベットの入力だけで検索できます。ハイフンの右側の数字とアルファベットは固有の番号だからです。
検索バーに製品番号を入力
検索結果に「Corei7-8750H」が表示されるので選択します。
製品仕様へ移動する
CPUの製品仕様が表示されるので、メモリの仕様から「メモリの最大容量」と「メモリ規格」を確認します。
製品仕様が表示される
メモリの仕様より最大メモリーサイズからメモリの最大容量は64GBであることが確認できます。
メモリは最大64GB
またメモリーの種類からメモリ規格はDDR4-2666、LPDDR3-2133であることが確認できます。※LPDDR3とはDDR4とは別の規格です。
メモリ規格はDDR4で2666かLPDDR3で2133
ちなみに基本仕様のシステムの種類を確認すると「Mobile」と記載されているため、モバイル用のCPUであることも分かります。
mobile用のCPUであることが確認できる
CPUの仕様により搭載するメモリが異なる
ノートパソコンは持ち運びすると言う製品の特性から一般的にはモバイル用の部品で構成されています。
しかし製品の中にはデスクトップ用の部品を使用しているものもあり、デスクトップ用のCPUを使用している場合にはメモリはデスクトップ用を使用することになります。CPUの製品名からモバイル用かデスクトップ用かが区別できれば問題が無いのですが、特に一体型パソコンの場合にはCPUにモバイル用かデスクトップ用かのどちらを使用しているか分かりにくい場合があります。
念のためCPUの仕様を確認してモバイル用なのかデスクトップ用なのかのどちらを使用しているかを確認すると良いと思います。
ノートパソコンとデスクトップパソコンの違いについては「パソコンはデスクトップとノートのどちらが良いのか(内部リンク)」で紹介しています。

4.増設や交換するメモリを確認する

モバイル用のDDR4のメモリ規格
メモリチップ規格 メモリモジュール規格
DDR4-4000 PC4-32000
DDR4-3200 PC4-25600
DDR4-3000 PC4-24000
DDR4-2933 PC4-23400
DDR4-2666 PC4-21300
DDR4-2400 PC4-19200
DDR4-2133 PC4-17000

メモリチップ規格とメモリモジュール規格は対応しているので、NEC LAVIE公式サイトで確認した「PC4-21300」とIntelの公式サイトで確認した「DDR4-2666」は同じ規格を表しています。

よって準備するメモリ規格はDDR4-2666/PC4-21300と言うことになります。またメモリ容量は最大が16GB×2枚の32GBと言うことになるので、今回は8GB×2枚の16GBと言うことにして進めていきます。

16GB×1枚ではダメなの?
「NEC LAVIE PC-NX850NAB」は4GB×2枚の8GB構成になっています。仮に16GBのメモリを1枚用意してすでに搭載されているメモリ2枚を外して16GB×1枚の16GBにしてもパソコンは作動します。また4GBのメモリ1枚を外して余ったスロットに16GBを挿して4GB×1枚、16GB×1枚の20GBにしても作動するはずです。
デュアルチャネルにする必要が無い場合にはメモリを1枚準備して交換することも選択肢としてはありだと思います。
私の職場のパソコンは4GB×1枚の4GBで空きスロットが1つあったので、たまたまお店に売っていた8GBのメモリを1枚購入して12GBにしました(4GB×1枚、8GB×1枚で12GB)。
なお「NEC LAVIE PC-NX850NAB」はCPUとしては最大メモリ容量は64GB、パソコンとしては32GBのため、搭載できる最大のメモリ容量は16GB×2枚の32GBとなります。※32GB×1枚の32GBも搭載可能とは思いますがメモリは4GB、8GB、16GBが売れ筋のため32GBは高いです。メモリを最大容量にする場合には、あえて32GB×1枚にせずに16GB×2枚の32GBをおすすめします。
DDR4-2666/PC4-21300のハイフン右に記載されている数字は転送速度を表します。数字が大きい方が転送速度が速いことを示していますが、パソコンとしてもCPUとしても対応するのはDDR4-2666/PC4-21300であることを表しているので、少し速いメモリであるDDR4-2933/PC4-23400が使用できるかと言うとサポート外と言うことになるので、DDR4-2666/PC4-21300以下のメモリを使用することになります。
たまたま「DDR4-2666/PC4-21300のメモリが売っていなくDDR4-2400/PC4-19200が売っていた」などの理由が無い場合は、DDR4-2666/PC4-21300のメモリを用意することをおすすめします。またメモリにはOCメモリ(オーバークロックメモリ)と言うものが存在しますが、作動するかなどの確認が面倒なので詳しくない方は手を出さない方が良いです。
なおデュアルチャネルにする場合には2枚組のメモリを購入した方が良いです。別々に同じ規格、容量のメモリをスロットに挿すことで理屈的にはデュアルチャネルになりますが、一般的には相性問題を考慮して2枚で作動することが保証されている2枚組のメモリを購入します。
メモリはシングルチャネルかデュアルチャネルか?
今回の「NEC LAVIE PC-NX850NAB」はCPUこそパワフルなものが搭載されていますがグラフィックボードは搭載されていません。よってこのパソコンで負荷の高い使用目的にメイン機として使用することは適しているとは言えません。※3Dゲームや動画編集などのグラフィックボードが必須である高負荷の使用目的には適していないと言う意味です。高負荷が使用目的の場合にはわずかの差が効いてくるため、メモリはデュアルチャネルにする方が一般的です。
しかし今回の場合にはメモリをデュアルチャネルにする必要があるかと問われれば、「その限りではない」と答える方が自然です。
2021/05/10現在、DDR4-2666/PC4-21300、8GB×2枚のメモリは\8,000~13,000程度で売られています。基本的にはメモリの規格と容量が合えば作動しますが、まれに相性により使用できない場合があるようです。それがメモリの相性問題です。
メモリの相性問題を避けたい場合には「JEDEC準拠」のメモリを購入すると良いでしょう。もしくは相性問題が起こった場合に交換や返品に応じてくれるお店で購入するか、パソコンショップの店員さんに相談するのも良いと思います。

5.パソコンの電源を切る

パソコンの電源を切るには

メモリ交換前にはパソコンの電源を切る必要があります。私は職場のパソコンのメモリ交換時にいつも通り「スタート」⇒「電源」⇒「シャットダウン」を選択して電源を切りました。正確に言うとパソコンの電源を切ったつもりでいました。

メモリ交換後に電源ボタンを押しても何も起こりません。CPUの冷却ファンも回りません。かなりの冷や汗を流しながら考えた後に電源が接続されているタップコードのスイッチを一度切った後再度入れて再び電源ボタンを押したらCPUの冷却ファンが動き出し、パソコンの起動がはじまりました。

久しぶりの冷や汗を流す事態になった
メモリ交換前に「スタート」⇒「電源」⇒「シャットダウン」を選択して電源を切り、電源コードをパソコン本体から外して念のためUSBケーブルもすべて外しました。
メモリを4GB×1枚から購入した4GB×2枚に交換後に電源ケーブルを接続して電源ボタンを押すと、動きません。
「・・・・・。」
「(この何も反応しない状態はパソコンが故障したのか・・・。)」
「(メモリ交換でパソコンが故障するのか?いや、故障しない。)」
「(もしこのパソコンが故障したらどうなるのか?仕事で使用しているパソコンだ・・・。)」
「(使用しているソフトも持っていないのに復旧できるのか?・・・無理だ・・・。)」
結局パソコンは起動しましたが、久しぶりに冷や汗が流れていました。理由も分からぬまま後日2台目のパソコンのメモリ増設前に通常のシャットダウンでは完全に電源が切れないことが分かりました。

私は恥ずかしながら知らなかったのですが、Windowsのシャットダウンには2種類あります。1つは通常のシャットダウンで次回の起動を助けるためにメモリに情報を生かした状態で電源を切る方法で、もう1つは完全にシャットダウンさせる方法です。

メモリは揮発性記憶装置で電源が切れると(メモリに電力の供給が止まると)メモリ内の情報はクリアされます。そこで特にWindowsの設定を変えていない場合に「シャットダウン」を選択するとメモリに通電されたままの状態になるようです。よって私はメモリに通電されている状態で電源コードを外したことになり、停電などで電源が落ちた状態を作り出したことになります。

そこでメモリの増設や交換を行う前には「完全なシャットダウン」を行う必要があります。

完全なシャットダウンの手順は「スタート」⇒「電源」⇒「シフトキーを押しながらシャットダウン」です。

完全なシャットダウンを行う別の方法
完全なシャットダウンを行うときには別の方法もあります。
完全なシャットダウン1
設定を開いて「更新とセキュリティ」を選択します。※「Windowsキー」を押しながら「I(アルファベットのアイ)」で設定を開きます。
完全なシャットダウン2
更新とセキュリティが開いたら「回復」を選択後にPCの起動をカスタマイズするにある「今すぐ再起動」を選択します。
画面が「オプションの選択」に切り替わるので「PCの電源を切る」を選択すると完全なシャットダウンになります。
NEC LAVIE公式サイト(外部リンク)
NEC LAVIEの電子マニュアルにも「!重要」としての記載事項があります。私が過信していただけかもしれませんが、慣れている方でも一応該当箇所は一通り目を通した方が良いかもしれません。

6.メモリを増設または交換する

蓋を外すとメモリが見える

完全なシャットダウンを行ったら、いよいよメモリの増設または交換となります。今回は4GB×2枚の8GBから8GB×2枚の16GBに交換するイメージです。

作業に入る前にもう一度確認する
・パソコンを完全なシャットダウンで電源を切ったか?
・ACアダプタや不要なケーブル類は外したか?
・静電気を除去したか?
※取扱説明書の記載を理解した上で行う必要があります。
作業に入る前にもう一度確認することがあります。まずパソコンを完全なシャットダウンで電源を切っておく必要があります。私が完全なシャットダウンを行わずにメモリ交換を行ったのはデスクトップパソコンです。ノートパソコンにはバッテリがあるので、ACアダプタを外しても理屈上は通電が可能です。通電中にパソコンのパーツを外す行為は良くありません。作業前には必ず完全なシャットダウンを行ってACアダプタを外しましょう。またUSB接続などの機器を接続しているのであれば作業中は外しておくことをおすすめします。※メーカーにより手順が異なる可能性があるため、必ず取扱説明書などで手順を確認してください。
そしてもう一つが人体の除電を行うことです。
パソコンに使用されている部品は静電気に弱いです。人体に帯電している静電気がメモリなどに流れると故障する場合があります。特に乾燥している冬場は注意が必要になります。
除電方法は色々あると思いますが、私は塗装されていない金属に触れるようにしています。ドアノブや流し台などの比較的大き目の金属であれば除電の効果はあるように思います。また手の油も好ましくありません。一度手を洗って手を乾かした後、除電して人体の静電気を逃がしておく必要があります。
メモリを触れる場所に注意する
メモリは静電気に弱い部品です。
メモリを触れる場所
増設や交換時にはどうしても触れる必要がありますが、赤枠部分のメモリ側面を触れるようにしてください。特に金属端子部分には触れない方が良いです。
ではいよいよメモリ交換の作業に入ります
パソコンの裏側
パソコンを裏返しにして置きます。
プラスネジを外す
赤枠内のプラスネジを外します。
外したプラスネジは無くさないようにする
外したプラスネジは小さいので無くさないように注意してください。
蓋を下にずらす
裏蓋のくぼみに指をかけて、下に少しずらします。ずらしたら蓋は簡単に外すことができます。
メモリ
蓋を外したらメモリなどの部品が見えます。赤枠内がそれぞれメモリになります。
PC-NX850NABの中身はどうなっているの?
CMOS電池
CMOS電池です。「CR2032」で簡単に交換できるようになっています。パソコンが動かなくなったりしたときに交換することになる場合があるのがこのCMOS電池です。
2.5インチHDD
2.5インチHDDです。こちらも交換が容易になっています。※触らない方が良いです。
NVMeSSD
NVMeSSDです。こちらも交換が容易になっています。※触らない方が良いです。
かなり作業しやすい構造になっているので製品開発時の意図が伝わってきて好感が持てます。
メモリを外す1
メモリを外す順番は関係ないので、今回は下から外します。金属の赤四角枠の部分を左右(真横)に広げます。
メモリが上に持ち上がる
メモリが上に持ち上がります。※金属を左右に広げてフックが外れたら飛び上がってくるのでびっくりしないでください。
メモリを外す2
メモリを触れる場所に注意しながら手前に引き抜きます。
メモリ取り外し後1
赤枠内にあったメモリが取り外せました。
メモリ取り外し後2
奥のメモリも1枚目と同様に取り外すと2か所のメモリスロットが空になります。
次は交換するメモリを挿しこむことになりますが、メモリのくぼみにがメモリスロットの出っ張りに合うようにして挿しこみます。
メモリの挿しこみ2
メモリのくぼみとメモリスロットの出っ張りが合っていること確認します。
メモリの挿しこみ3
斜め手前下に向けてメモリを押して挿しこみます。※しっかり奥まで挿しこむとメモリ下の金属部分(接触面)が隠れます。
メモリの挿しこみ4
メモリをパソコン本体に向かって押すとメモリスロットの左右にある金属にはまります。※メモリの上部を押してください。
メモリの挿しこみ5
2枚目も同様に挿しこむとメモリの交換が終了なので、裏蓋を取り付けます。
富士通FMV N90D2Gのメモリの増設や交換の場合
私の家族は富士通FMV N90D2Gを使用していますが、今回紹介している「NEC LAVIE PC-NX850NAB」と大きく異なる点があります。
基本的な作業の流れは同じですが、パソコンの電源を完全なシャットダウンで切ったあとに内蔵バッテリパックを取り外します。
この様にメーカーや機種により手順が異なることがあるので注意してください。
メモリの増設や交換には難しい製品もある
以前私は知人より壊れたノートパソコンをもらったことがあります。壊れて使用できないため、遊び用にしてほしいとのことでした。
そこで私はメモリの取り外しや液晶の取り外しなどを行ってみましたが、樹脂部分がもろくなっていて簡単に欠けたりしました。
今回の「NEC LAVIE PC-NX850NAB」は上位製品であるためか作りがしっかりしているとともに、簡単にメモリの増設や交換ができるようになっています。
メモリを取り外そうとしたときにもろさなどを感じた場合には無理に行わない方が良いかもしれません。
樹脂は熱などにより硬化してもろくなる場合もあります。

7.パソコンの起動確認を行う

ACアダプタ

メモリの増設や交換が終了したら起動確認を行います。今回の「NEC LAVIE PC-NX850NAB」は通常の電源ボタンを押して起動するのではなく、メモリの増設や交換が終了したらACアダプタを接続してから電源ボタンを押すことでパソコンが起動します。※ACアダプタを接続せずに電源ボタンを押しても反応しません。

パソコンが起動すればメモリが少なくとも1枚は作動していることになりますが、念のため「設定」⇒「システム」⇒「詳細情報」で「実装RAM」が16GBになっていることを確認します。

メモリ交換後の確認

今回は手順の紹介のため画像では8GBのままですが、メモリの交換が正しく行われていれば16GBと表示されます。ここまで確認できればメモリの増設や交換は完全に終了となります。

まとめ

使用したプラスドライバー

今回使用したドライバーです。ネジを外すときや締めるときにはサイズの合ったドライバーを使用してください。サイズが合っていないと上手く回らなかったり、ネジ山をなめてしまいます。

メモリの増設や交換をするためには
・パソコンがメモリの増設や交換ができるのかを確認する。
・増設や交換に必要なメモリの仕様を確認する。
・メモリの増設や交換手順を確認する。
※取扱説明書やネットで必要事項を確認する。
メモリの増設や交換の注意点
・手順は必ずメーカーが示している通りに行う。
・人体の除電を行う。
・メモリの金属部分に触らないようにする。
※完全なシャットダウン(シフトキーを押しながらシャットダウン)が必要になるときは、通常のシャットダウンと異なるため注意する。

メモリ容量が不足している場合はメモリの増設や交換を行うことでかなり使用感が上がります。

今回の紹介を参考にしていただければ幸いです。

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